Vectornator、Transform 〜アレンジタブについて④。

〽️ 通常操作。 〽️ 記憶される変形。 〽️ 別のオブジェクトで行う。 〽️ 「基準点」も記憶されている! 〽️ 便利技を開発しよう。





⬆︎Vectornator使い方についてのまとめページはこちら。

こんにちは、「ふ」です。
Vectornatorのアレンジタブ4回目。あとひとつ紹介する機能が残っていました。

⑩ Transform

アレンジタブの1番下にあります。
一見、ただの繰り返し機能に思えますが、

これ、便利です。



通常操作。


Transformは「変形、変換」という意味です。が、これ自体が何か特殊な変形を行うわけではありません。
「Transform」は、直前に行った変形を記憶しておいて、再実行するための機能です。

◼︎ 変形を再実行

長方形を描き、200pxだけ右に移動させました。
このとき、x方向に200px移動という「変形」が記憶されています。

「変形を再実行」をタップすると、記憶された「x方向に200px移動」が再度実行されます。

◼︎ 複製して再度変換

操作を1つ手前に戻します。

「複製して再度変換」をタップ。こんどは「x方向に200px移動」が実行されつつ、オブジェクトもコピペされました。

等間隔でパターンを描きたい時に便利ですね。





 

記憶される変形。


記憶して再実行できるオブジェクトの変形は4種類ありました。

◼︎ 移動



◼︎ 拡大/縮小



◼︎ 反転



◼︎ 回転

「移動」「拡大/縮小」「反転」「回転」です。
Transformは直前の変形が記憶されます。うっかり画面上でオブジェクトを触ってしまい、少し移動させてしまった・・などの時には、変形情報が上書きされてしまうので注意してください。





 

別のオブジェクトで行う。


あるオブジェクトを変形させたのち、別のオブジェクトを選択して「変形を再実行」させるとどうなるのでしょうか。

上にある「フ」を「右に移動」させます。ここで変形した情報が記憶されます。

そのあと下の「ふ」を選択。

「変形を再実行」をタップで、記憶された情報どおりに変形しました。
選択しているオブジェクトが変わっても、ちゃんと再実行できるのですね。

◼︎ 回転させてみる。

今度は「回転」で試してみます。
上の「フ」をその場で少し回転させます。

下の「ふ」を選択。

「変形を再実行」で下の「ふ」もその場で回・・

ありゃ。

「回転」はしたのですが、なぜか移動してしまっています。

 

「基準点」も記憶されている!


実は・・
「移動」以外の「回転」「反転」「拡大縮小」に関しては、変形の「基準点」も記憶されているのでした。

大小2つの円オブジェクトで試してみましょう。

でかいほうの円を選択し、水平方向に反転させました。円なので反転させても見た目は変わりません。

しかしこのとき、

・基準点:でかい円の中心(A)

・変形:水平方向に反転

この基準点と変形の情報が記憶されています。

小さいほうの円を選択します。

「変形を再実行」をタップするとその場で反転するのではなく、先ほど記憶された「基準点:A」という情報にしたがい、「水平方向に反転」しました。

Transform、ずいぶんとややこしい機能なんだな・・




とんでもございません。



基準点を固定したまま、変形を繰り返すことができる。

この特徴を利用すれば、すごく便利なことができるのです。

ここに2つの楕円があります。
ピンクのほうは実際のイラストに使う部品、そしてグレーのほうは、基準点と変形を記憶させておくための「ガイドオブジェクト」として使います。

両方選択して、「アラインメント」で水平方向中央に整列させておきます。

「ガイドオブジェクト」を選択し、72°回転。この時点で記憶される変形情報は、

・基準点:ガイドオブジェクトの中心(A)

・変形:72°回転

ですね。
はい、ここからですよ〜

実際の部品に使うピンク楕円を選択。

「複製して再度変換」で、基準点をガイドオブジェクトの中心としたまま72°回転できました。

さらに3回おなじ操作を行うと、「さくらの花びら」の完成です。

このように便利な使い方ができるのですね ♪ 





 

便利技を開発しよう。


今回紹介したVectornatorのTransform。単なる「繰り返し機能」に止まらないものでしたね。
先のセクションで実験したように、「ガイドオブジェクト」を準備し、「変形の基準点が記憶される」という特徴をうまく使いましょう。
他にもまだまだ便利技がみつかりそうです。

みなさんも是非探してみてください。ではまた〜





 










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「ふ」です。

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