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illustrator svg書き出し

イラレSVG書き出し、ファイル/アートボード/オブジェクト単位で行う方法。










元ファイルは残して書き出し。


こんにちは、「ふ」です。
イラストレーターを使っていると、「ファイル内の必要な部分だけをSVGで書き出したい!」 といったケースがあるかと思います。
そこで今回は⬇︎、3通りのSVG書き出し方法について紹介していきます。

・ファイル全体をSVGで書き出し
・アートボードを選択して書き出し
・オブジェクトやグループ要素単位で書き出し

〜これらを使い分けることで、作業効率をアップさせましょう。



元ファイルは残したままで。



時に。
現在開いているイラレファイルを「保存」または「別名で保存」を使って、SVGファイルとして保存することも可能です。

ただそれは、ai形式のファイルをsvg形式のファイルに変更してしまうことになり、「元の編集用ファイル」と「成果物としてのSVGファイル」が同一のものとなってしまいます。
再編集の際には何かと不便することでしょう。

今回紹介する方法はいずれも「元のaiファイルを残したままSVGファイルを書き出す」ものです。
再編集の際に困らないよう、以下紹介する手順を知っておいてください。

ファイル全体を書き出し。


はじめに、イラレファイルをまるごとSVGで書き出すパターン。
元ファイルとは別にSVGファイルを書き出す場合の、もっともシンプルなもの。「複製を保存」と「書き出し形式」の2種類を紹介します。



イラレで⬆︎のような画像を作りました。



複製を保存。



ファイルメニューから、「複製を保存」を選択。またはショートカットで⌘+⌥+s(winはalt+crl+s)を叩きます。



保存用のダイアログが開きます。
下のほうにある「ファイル形式」の青い部分をクリック。



「SVG」を選択しましょう。



ファイル名のところの拡張子も「.svg」に変更されています。
ファイル名と保存場所を指定し、右下のSave(保存)をクリックします。



「保存」をクリックするとオプション指定用のウインドウが表示されます。
これは、テキストや埋め込み画像に関するものです。書き出す内容が通常のベクターデータであれば、そのまま右下の「OK」をクリックしましょう。これで操作完了です。



書き出し形式。



もう1つの方法です。
ファイルメニューから「書き出し形式」のところにカーソルを合わせると、右に3つ項目が出てきます。真ん中にある「書き出し形式...」を選択しましょう。



以降は「複製を保存」のときとほとんど同じです。
書き出し用のウインドウが表示されるので、ファイル形式から「SVG」を選択。ファイル名と保存場所をしていしたら、ウインドウ右下の「書き出し」をクリック。


ここでもSVGオプションのダイアログが表示されます。
右下の「OK」をクリックして完了です。



どっちを使えばいい?

作業中のaiファイルをまるごと、SVGで書き出す方法を2つ紹介しました。
で、どっちを使うのが正しいのか?というと、どっちでもいいです。
いずれの方法も結局のところ、別個svgファイルを作成して保存するということで、本質的には同じ操作です。

サイト制作の際にSVG画像を乱発する「ふ」としては前者の「複製を保存」を使っています。やっぱりキーボードのショートカットが割り当てられているところが、メリットです。




アートボードごとに書き出し。




↑のように、複数のアートボードを配置して作業を進めることもよくあることです。



このような状態でSVGを書き出すと、そのときアクティブになっているアートボードを基準としたSVGが1枚、生成されることになります。



アクティブになっていたのは、正方形オブジェクトが置かれているアートボードでした。出力されたSVG画像は、見た目は正方形が配置されたアートボードそのものですが、「可視範囲の外側に丸や三角や星が存在している」状態です。
つまり、余計なオブジェクトの情報までSVGファイルに含まれることになります。



複数あるアートボードのうち、必要なものだけを選んで尚且つ、アートボードごとにSVGを書き出したいときは以下の処理を行って下さい。



はじめにアートボードには、通し番号が振られています。目的のアートボードの通し番号を確認しておきましょう。
shift+oを叩いて、アートボードモードにします。



アートボードモードになりました。各アートボードの左上に「01.アートボード1」「02.アートボード2」といったラベルが表示されます。
この「01」「02」というのが通し番号になります。



前のセクションで紹介した「複製を保存」または「書き出し形式」の操作をして、保存設定のダイアログを表示します。
ファイル形式のところで「SVG」を選択。



SVGを選択すると、その下の「アートボードごとに作成」にチェックが入れられるようになります。チェックしましょう。



「アートボードごとに作成」にチェックが入るとその右に「すべて」もしくは「範囲」を選ぶチェックボックスが有効になります。初期状態だと「すべて」のほうにチェックが入っているので、「範囲」に切り替え。



その右にあるテキストボックス内に、書き出すアートボードの範囲を指定します。

たとえば、通し番号02と03を書き出したい場合。画像のように、「2-3」と半角数字をハイフンでつなげて記述してください。
書き出したいアートボードが1つの場合は、数字だけで構いません。通し番号2のアートボードであれば「2」と記述してください。
指定が完了したらSave(保存)をクリック。



SVGオブションのダイアログが表示されるので、何も考えずに「OK」をクリックしましょう。



ファイルの場所を確認します。
今示した例では、

・ファイル名:sample.svg
・場所:フォルダ1
・書き出したアートボード:2と3

としていました。
該当フォルダを開いてみると、「sample-02.svg」「sample-03.svg」として保存されています。ちゃんと別々のSVGファイルとして保存されており、アートボードの通し番号も付けられています。

オブジェクトやグループ単位で書き出し。


オブジェクトまたはグループ化した要素を、単独でSVGとして書き出す方法です。
アイコンデザインなどの場合はこの方法が最適。



星型オブジェクトを3つ作りました。
ここから真ん中の青い星だけを、SVGで書き出したい。そのためには「アセットの書き出し」機能を使いましょう。


上部のメニューから、ウインドウ→アセットの書き出しをクリックします。


アセットパネルが表示されました。


真ん中の星オブジェクトをパネル上部にドラッグします。パネル上には「+」が表示されて、受け入れ体制となります。


アセットパネルにオブジェクトが登録されました。
ドラッグしていた星オブジェクトは、自動的に以前の場所に戻ります。


アセットパネル下部の「書き出し設定」のところ、現在はPNGとなっています。
これを展開して..


SVGを選択してください。


その上で右下の「書き出し...」をクリック。


「書き出し...」をクリックすると、保存場所を指定するウインドウが表示されます。
アセットの書き出しは単一のファイルではなくSVGフォルダとして出力されるため、ファイル名の指定などは要求されません。保存場所を確認して、OKなら右下の「選択」をクリックしましょう。


扨(さて)保存されたファイルを見てみます。
先ほど保存場所にえらんだ「フォルダ1」を開いてみると、SVGというフォルダが作られていました。


さらにそのフォルダを開くと..ありました。
「アセット1.svg」と名前が付けられています。


アセットにはグループ化したものも登録することができます。
⬆︎は3つの星オブジェクトをグループ化し、登録したもの。




「専用ファイル」も時には有効。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。
今回はイラレファイルの、範囲を指定したSVG書き出し方法について紹介してきました。

アートボードごとに書き出し/オブジェクトごとに書き出し。便利な機能ではあるのですが、webで表示させるには少し面倒な部分も。
HTMLで画像を参照させるときには、⬇︎のようにファイル名を記述します。

<img src = 「「5"〇〇.svg"」」>

アートボードを使った書き出しでは、ファイル名にアートボードの通し番号がつけられたり、アセットを利用して書き出すと、SVGフォルダとして書き出されます。
よってHTML上で画像を表示させる際には、書き出されたSVGファイルの名称を確認したり、SVGフォルダの階層を記述した上で参照コードを記述する必要が生じます。←これ、めんどくさい。



そこで「ふ」は、編集用aiファイルとは別に「書き出し用aiファイル」を用意し、そこに必要な部分だけをコピペ→「複製を保存」でSVGを書き出す手法もしばしば使っています。そうすると任意にファイル名を指定できるので、参照もしやすいです。 こういった「自力で書き出し専用ファイルを作って、そこからファイルごと書き出し」という手法もアリなのかな、と思います。

みなさんも自身の用途に応じた、効率の良い方法で制作を進めてください。 ではまた〜♩






「ふ」です。

ふ

ベクターグラフィック、web、ガジェットなど。役立つ情報や観ていてたのしいページを書いていきたいと思います。